しその効能と美味しいしそジュースの作り方・レシピ
この季節になると、手作りしそジュースを飲むことが毎年の恒例になっている私(@yutta_rich)です。
先日、赤紫蘇がスーパーで束で(茎のまま)売られているのを見かけました。
さわやかな香りを持つ香味野菜の1つで、古くから日本に自生する「和風ハーブ」しそ(紫蘇・シソ)。古くから色々な薬効が認められていて、最近では問題の花粉症などのアレルギーにも効果があるといわれて注目されています。
しそジュースは夏バテにも効果的。健康にも良いしそジュースの作り方もありますよ~。
しその育て方は↓
しそ(シソ・紫蘇)の種類
しそ(シソ・紫蘇)は、「赤じそ」「青じそ」「大葉」などいろいろな名前で呼ばれています。いったいどの名前が本当で、どの様に使い分ければいいのか、私も以前は詳しく知りませんでした。
出典 農林水産省「しそ【シソ科シソ属】」
しその種類は、大きく分けると、葉が緑色をした「青じそ」と、赤紫色をした「赤じそ」に分けられます。
「紫蘇」という漢字からもわかるように、本来の種は赤じそになり、その変種が青じそになります。成長段階に応じて、芽や葉、花、実まで、すべてが利用され、呼び方も違う野菜なのです。
青じそ(大葉)
青じそは本来は初夏から盛夏が旬の、シソ科シソ属の1年草。葉が緑色で香りが強いのが特徴です。「大葉(おおば)」とも呼び今はスーパーで一年中購入できます。
「赤じそ」の変種で、フチがギザギザしていて丸みのある形をしています。
おもに刺身のツマやパスタ、天ぷらなどに利用され、ドレッシングの香り付けとしても定番ですね。葉の表面が縮れているものは「ちりめん青じそ」と呼ばれます。
◇青じそなのに、なぜ「大葉」というの?
大葉と青じその葉は同じものです。昭和36年頃、静岡のつま物生産組合が「大葉(おおば)」として出荷したのが始まりと言われています。
「昔、青ジソを販売するにあたって、シソの“芽”と“葉”の区別が必要となり、葉が“大葉”と名付けられ、その呼び方が現在も続いているんです。」
出典 青ジソなのに、なぜ「大葉」?
しそは芽や葉、花、実まで、すべてが利用され出荷されます。つまり「大葉」は、しその葉を花や穂と区別するための商品名(流通名)なのですね。
赤じそ
赤じそは6~8月頃がシーズンで、この時期以外はほとんど出回りません。
茎も葉も赤紫色をしていて、梅干し、紅しょうが、みょうが、しば漬けなどの色付けに使われたり、「ゆかり」としてふりかけに使われます。
また、青じそと同様に葉の表面が縮れているものは「ちりめんじそ」と呼ばれ、葉の片面だけが赤紫色でもう片面が緑の「片面じそ」もあります。
芽じそ(芽紫蘇)
しその若い芽(双葉)のことで、赤じその芽は「紫芽(むらめ)」、青じその芽は「青芽(あおめ)」と呼ばれます。
どちらも刺身のツマや薬味、吸い口などに利用されます。
花穂じそ(花穂紫蘇)
しその花穂の部分で、花軸の3割ほどが開花した状態のものを「花穂じそ(はなほじそ)」といいます。淡紫色のいろどりが美しく、刺身のつま、天ぷらに使われます。
出典 花穂じそ
穂じそ(穂紫蘇)
花穂じその花が終わって実が未熟なうちに、穂先を5~6cmに切り取って収穫したものを「穂紫蘇(ほじそ)」と言います。また束穂(たばほ)とも言われます。刺身のつまや天ぷらに使われるほか、実をしごいて醤油の香りづけにしたり、そのまま天ぷらにしたりします。
しその実
穂じそ(穂紫蘇)の実をしごいた「しその実」は別名「こき穂」とも言われます。
佃煮、福神漬け、塩漬けなどに。乾燥したものは七味とうがらしの材料に。
しその見分け方(選び方)
青じそ(大葉)は葉に張りがあり全体にみずみずしさがあるものがおすすめです。葉の色が濃く、香りの強いものを選びたいです。切り口が変色していたり、葉がしなびているものは鮮度が落ちています。
赤じその見分け方も同様で、香りがよく葉に張りがありものがおすすめです。
しその栄養としそに期待される効果・効能
しそ(紫蘇・シソ)は香りが食欲をそそり、ミネラルやビタミンなどの栄養価も豊富でありながら、抗菌作用や抗酸化作用、防腐作用などが期待できる食材です。
しその抗菌作用・抗酸化作用
しそに豊富に含まれているβカロテンには、抗酸化作用のほか、皮膚や粘膜を丈夫にする作用があると言われます。
また高血圧予防によいとされるカリウムや造血作用のある葉酸、骨にカルシウムを沈着させ丈夫な骨を作る働きのあるビタミンKなども含まれています。
生のしそに含まれる成分の含有量
βカロテン(11000mcg) |
しそが持つ特有の香り成分「ペリルアルデヒド」には、抗菌作用や食欲を増進させる作用があります。また赤じそに含まれる色素成分「アントシアニン」には抗酸化作用があると言われます。
これらのことからも、しそは免疫力を高め、風邪やインフルエンザの予防に役立つことが期待できますね。
更に、しそは、ポリフェノールやビタミンC、β-カロテンなどの抗酸化作用で、紫外線やストレスなどによる酸化ダメージ(細胞劣化)予防に役立ち、美肌効果も期待できるそうですよ。
ポリフェノールやα-リノレン酸の血液サラサラ効果で高血圧予防だけでなく、血行促進によるくすみ改善、ターンオーバー促進効果も期待出来るなどと、美容食材としてもしそは注目されています。
期待されるしその効能
高血圧予防、がん予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防、貧血予防、老化予防、風邪予防、美肌効果 |
ただ、青じそ(大葉)の葉は1枚が1g程度。大量に食べる野菜ではありませんので、栄養面で大きな期待はできないかもしれませんね。
ちなみに赤じそと青じその栄養成分に大きな差はないそうです。
夏バテも怖くない!美味しすぎるしそジュースの作り方・レシピ
たくさんの効能があるしそを大量に使って効果を大きく期待できる方法の一つが「しそをジュースにして飲む」ことです!
しそジュースは、とても美味しくさっぱり味。暑い夏にもとても飲みやすく、ミネラルやビタミンを摂取できる夏バテ予防にも効果的なドリンクです。
しそをたくさん手に入れることができたり、安くスーパーで売っているのを見かけたりしたら、美味しいしそジュースを作ってみませんか?
次の項からはしそジュースの作り方をお伝えします。
しそジュース(赤紫蘇ジュース 希釈用)の作り方
◇用意するもの (約2リットル 希釈用)
- 赤紫蘇の葉2束分(青じそが混ざっても可)
- 水2リットル
- 砂糖(てんさい糖・きび砂糖などがおすすめ) 500g(~350g) 甘さはお好みで
- クエン酸、又は酢(リンゴ酢がおすすめ)、又は生レモンの絞り汁(ポッカレモン可)100~150cc
◇作り方
1.赤じそ(青じそ可)の葉を茎から取り、丁寧に水洗いし、ざるに上げておきます。
多少虫食い葉が混ざっていてもオーケー。
2.大きめの鍋に水を2リットル入れて沸騰させます。 沸騰したら中火にし、一度に入りきらないのでしそを2~3回に分けて入れます。
菜箸などで混ぜるとすぐにカサが減ってくるので足してすべて入れます。
3. すぐに葉が緑色に変わってきます。箸やお玉などで軽く混ぜながらお湯に完全に浸るようにしてください。
4.煮ながらアクが出たらお玉ですくいます。中火で5分程度煮出したら火を止め、ザルなどを使って葉を取り出し、しその葉のエキスは軽く絞り出します。
私はこの時、後でペットボトルに入れるため、入れやすいように「ヤカン」を使っています。
5.ここで砂糖(てんさい糖・きび砂糖がおすすめ)を入れ、良く混ぜて溶かします。
6.クエン酸(又は酢・レモン汁など)を加えます。
入れる前はこんな風に濃い色のジュースですが、クエン酸(又は酢・レモンの絞り汁など)が入ると・・・、
一瞬で色がこんなに綺麗な赤紫に変わります♪
7.冷まして洗った清潔なボトルに入れて出来上がり!
冷蔵保存すれば1~2週間は持ちます(^^♪
※希釈用なので色も濃く見えますが、薄めるときれいな赤紫色のジュースになります。
ジュースに使うクエン酸や酢について
クエン酸は酢のように独特の匂いが気にならない上に安価に手に入れることができます。酢は独特の酢の香りがしますが、青じそジュースにするなら“リンゴ酢”がおいしいとの口コミもありました。
お好みでいろいろ試してみるとよいかと思います。
青じその香りや味わいに加え、さっぱりとした飲み口にするために“酸味”をプラスするのがおすすめです。やっぱりいちばんのおすすめは“クエン酸”。薬局やスーパーなどでひと瓶数百円で売られています。
クエン酸の何がいいって『香りがないので、青じその香りを強く感じるジュースになってくれる』ということ。酸味もすっきりとして飲みやすいと思います。
でもクエン酸がないと作れないのかというと、そんなことはありません。お酢を加えても作れます。私がいろいろな酢で作ってみた感想は、青じそジュースにするなら“リンゴ酢”がおいしいということです。 クエン酸とはまた違う風味にはなりますが、リンゴの香りがしその香りを多少マスキングするので、しそが苦手な人でも飲みやすいジュースになると思います。
赤じそ(赤紫蘇)ジュースの飲み方(希釈用)
水割り・ソーダ割りで
水(1:1)やソーダ(1:1)で割って、レモンなどを浮かべて。
さっぱりタイプがお好きなら、1:2でも。
牛乳割りで
牛乳で割ると飲むヨーグルトみたいにトロトロになって食感も楽しめます。
濃さはお好みで。かなり砂糖を使うので飲み過ぎると健康にいいのを通り越して太りますのでご注意を。
⇒他にもあるある しそジュースの作り方(楽天レシピランキング)
ジュースに使った後のしその葉の利用
いつももったいな~と思うのですが、私はジュースにした後の葉はあえて捨ててしまっています。 栄養や成分はかなり抽出されてしまった後の葉なので、効果や効能はあまり期待できないかもしれませんが、利用方法もあります。
塩と混ぜて一度火にかけ乾燥させて、揉んで粉にすると「ゆかり」としてふりかけとして利用できます。
良かったら作ってみてください。
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ジュースの他にもおすすめなシソの食べ方、利用法
ジュース以外にも、しそ(シソ・紫蘇)は様々な料理の付け合わせや薬味に利用できます。
また葉だけではなく、花や穂、実まで食べることができるしそは、素晴らしい食材(野菜)だと思います。
薬味、添え物、揚げ物、パスタなど
青じそ(大葉)は、刺身のつま、千切りにしてそうめんや冷奴などの薬味する、パスタやサラダに混ぜるなどしても香りが引き立ちます。そのまま天ぷらにする、また鶏肉や白身魚などに挟んでフライにしても美味しくいただけます。
赤じそは主に梅酢・梅干しや紅ショウガの色づけなどに使います。
穂じそは刺身のつまや料理のあしらい、天ぷらなどに。しその実は佃煮や漬け物などに利用します。刺身に添えられた穂じそは、花や実を軽くしごいてしょうゆに入れると香りが楽しめます。
しその葉(大葉)をパリッとした美味しい天ぷらにするコツ
しその葉(大葉)をパリッとした美味しい天ぷらにするには、材料の片側だけにころもをつけます。
油に入れるときには、ころもがついた面を先に揚げ、ころもがついていない面は最後に一度ひっくりかえすだけです。こうすると、ころものない面から水分が抜け出てパリッと揚がります。
⇒ 楽天レシピより
しそは細かく切るほど効果的
しそをきざむ時は細かくきざむほど、香り成分のペリルアルデヒドの効果が引き出されます。薬味などに使う時は細かく刻んで効果を引き出しましょう。
しその保存方法
青じそ(大葉)は乾燥に弱いので、湿らせたキッチンペーパーで葉を挟んで(できれば1枚ずつ)ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると日持ちがよくなります。
赤じそは大葉よりも葉がしなびやすく日持ちしにくいので、なるべく早く使ってください。すぐに使えない時はポリ袋に入れるなどして冷蔵庫の野菜室へ。
茎付きのしそはコップなどに少しだけ水を入れ、茎を水に漬けるようにして立てて冷蔵庫に入れておけば、数日持ちます。
利用価値は高いのに簡単に栽培できるしそ。プランターや庭で育てるといろいろなお料理に利用でき、使いたい時に使えて超おすすめです♪
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