食欲がない?贅沢になってしまった? ドライフードを食べない猫に困った時したこと
夏の暑さで食欲がなくなったうちの猫達。食欲が出るようにウェットタイプのフード(缶詰・パウチタイプなど)をトッピングしてあげていたのですが、ドライフードに戻そうとしてもほとんど食べなくなってしまいました。
近所の友人が飼っているねこちゃんも、ウェットタイプなら喜んで食べるのにドライフードを食べなくなって困っているとか。
同じように猫が餌を食べなくなったことで困っている人もいるとわかったので、その時に対処したこと、調べたことをまとめておきます。
猫がほとんどドライフードを食べなくなってしまった理由
真夏の暑さは人間と同じように犬や猫の食欲も減退させてしまいます。夏は食欲がなくなり、食べる量が減ってしまうのは多くの猫ちゃんも同じではないかと思います。
人間だって食欲をそそるメニューや調理法で工夫しますよね。犬や猫も暑さで食欲が落ちてしまう上に、毎日同じドライフードばかりでは飽きてしまいますよね。
うちのにゃんこ達も真夏の間は食欲が落ちて食べなくなるので、いつものドライフードに食欲をそそる缶詰やパウチタイプのウェットフードなどをトッピングしてあげていました。
食べないと猫だって余計にバテてしまいます。少しでも食べて暑さを乗り切って欲しかったのです。そして何とか夏を乗り切ってくれました。
でも秋になりドライフードに戻そうとしたら・・・、今度はドライフードをほとんど食べてくれなくなってしまったのでした。
ドライフードというものが人間の都合で作ったものと言うのは理解しています。飼っている犬や猫などの動物に餌をあげる手間と時間と費用をなるべく簡素化するためと、保存がしやすいようにするためですね。
キャットフードをすべて手作りにするべきというご意見もあるかと思いますが、基本的にはドライタイプのキャットフードを食べてもらわないと困る時もあり、『ドライタイプに戻そうとしている』ことを前提としてお読みください。
ともかく乾燥させて固めてあるご飯より、ウェットタイプの柔らかくていい匂いのするご飯の方が美味しいのは想像するだけでわかります。
美味しいものに食べ慣れたら美味しいと感じなくなり、もっと美味しいものを欲しがるようになる
それは人間も同じ。うちの猫達が食べなかった理由も【贅沢病】と言えると思います。適切な言葉ではないかもしれませんが。
※食欲がないと言っても贅沢になってしまったことだけが理由だとは限りません。病気、歯が弱くなり食欲が落ちてしまう、年齢的に食べることができない場合などもあるので、ねこ達の様子はしっかり見ています。
猫がドライフードを食べるようになるために試してみたこと
そんなこんなでドライフードを食べなくなってしまったうちの猫達。食べさせようと途中何度も挫折して結局缶詰やレトルトパウチの出番ばかり・・・。
だけど病気や何かで食欲がない時にウェットタイプを頼るとしても、『基本はドライフード』になんとしても戻したかったので、あれこれやってみました。
ドライフードを食べなくなってしまった猫に試してみたことは次のようなことです。
ドライフードを食べない猫 食べさせるために試してみたこと
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ドライタイプのキャットフードの上にウェットタイプのご飯をかけるのは、余計に食べなくなるのでドライを食べさせるために我慢してもらいました。
ドライフードを食べない猫 食べるようになったのはこれのおかげ
ほとんど効果がなく、今年は頑固に食べてくれなくて本当に困ったのですが、最後にやってみた【またたびトッピング】が大成功でした(^^♪。
フードに混ぜてみたのはこれです。このまたたびをかけてみたのです。
この、1本数百円のまたたび粉を少量かけてみただけであっさり成功!
またたびをドライタイプのキャットフードの上に少量かけて混ぜ、猫達にあげてみただけで完食!お腹空いてたはずですしね~。
あれこれやってもダメで悩んでいたのがウソみたいに解決しました。特別に珍しいことでもないのにどうして今まで気が付かなかったのでしょうね?(笑)
3食ほど続けて食べてくれたので、さらに次の食事はまたたびをかけるのを止めてみたら・・・またたびのトッピングがなくても食べてくれました。猫は一度に全部食べないので少し残してはありましたが、その後もほとんど食べるようになり、大成功と言えそうです。
またたびには食欲増進効果があり、食欲がないときや元気がないときにあげるといいといいますよね。実際の経験からもとても効果的だときっぱり言えます。
こんなに効果があるなら毎日でもまたたびトッピングをしたいところですね。
でも毎日またたびをあげていいの?
またたびをあげる際に注意すべきことはないの?
それがとても気になりました。それで調べてみました。記事は続きます。
※またたびについて書かれた情報誌も参考になりました。
またたびって毎日猫にあげていいの?猫にまたたびの与え方
今回のうちの猫へのまたたびの食欲増進効果はバツグンで、今後も猫の食欲がないときや元気がないときに使いたいと思いました。
が、どのくらい継続してあげていいのか?量はどのくらいがいいの?ということが気になりました。
出典:ウィキペディア
「猫にまたたび」と言うけれど、またたびの効果は?
「猫はまたたびが大好き」と言いますね。
猫にまたたびを与えると、頭をこすりつけたり、くねくねと床に転がったりする興奮状態になります。またたびは与えることで一時的に猫が興奮した状態になり、リラックスさせたりストレスを解消させたりすることができます。
またうちの猫がそうだったように、食欲がないときや元気がないときは、ご飯にまたたびの粉末を少量混ぜるだけで食欲増進効果があります。
猫がまたたびを摂取した後の反応は、人が「適度にお酒を飲んだ状態」に近いようです。またたびから発されるフェロモンを感知し、ハイな状態になります。
「ハイな状態」と一言でいっても猫によって反応の違いがあり、すべての猫にまたたびが作用するわけではなく、まったく反応しない猫もいます。とくに子猫は興味を示さないことが多く、うちの猫も小さい頃は反応しませんでした。
猫はまたたびに近づくと、またたびから発されるフェロモンを感知し、ハイな状態になります。「ハイな状態」と一言でいっても猫によってどうなるかは異なり、ある実験によると、「泥酔状態」になった猫が20%、「適度に嬉しそう」になった猫が60%、合計で全体のおよそ8割の猫がまたたびで喜んでいる様子を示したそうです。人間でいうと「適度にお酒を飲んだ状態」が近いようです。 出典:ペピィ
ただお酒のように「少量であれば健康に良い」というわけでもないのが人間の飲酒と大きく違う点になります。ではまたたびは危険なのでしょうか?
またたびのあげすぎは危険!?
猫がリラックスし、ストレスを解消するができるまたたびですが、猫がなぜまたたびでリラックスできるのかというと、またたびに含まれるマタタビラクトンやアクチニジンなどの成分が猫の中枢神経を刺激して、軽い麻痺状態にさせるためと言われています。
またたびにはその木や葉、実に含まれる有効成分として「β-フェニルエチルアルコール」「マタタビラクトン」「アクチニジン」が含まれています。「β-フェニルエチルアルコール」という成分はバラの香りの本体としてよく知られており、催涎作用(よだれを促進する作用)があります。またたび特有の成分として「マタタビラクトン」「アクチニジン」がありますが、この2つの成分が猫の上あごにあるヤコブソン器官で感知され、中枢神経を麻痺させて、性的興奮を覚えるという仕組みになっています。 出典:ペピィ
この中枢神経を麻痺させるという効果には注意が必要です。神経を麻痺させている為、与える量によっては死に至る可能性も十分にあります。
・・・と書くと、またたびを猫にあげるのが怖くなる方もいるかもしれませんが、一度にたくさんあげすぎないことと、継続してあげないことを守れば大丈夫です。大量にあげると毒ですが、少量なら問題ないのです。
ちなみにまたたびは、【 粉末→液体→実→枝→葉 】の順で、力が強くなります。またたびとして元の姿に近いほど効果が大きいということですね。
ですから市販されている一般的な粉末状のものは、ほとんどまたたびとしての力が抜けている状態で、ナマのまたたびと比べたら力も弱く、それほど神経質になることもありません。
爪とぎを買うと袋に入ったマタタビ粉がセットになっていることがありますが、そのまたたびの量と同程度までなら問題ないと言われています。ですが個体差もあるので様子を見ながらあげています。
市販されているまたたびの枝の場合も、小枝を1本までにしています。
ただ実際にまたたびのあげ過ぎで死に至ったケースもあります。飼い主が与えるつもりはなくても、猫ちゃんがまたたびのありかを見つけてしまう可能性もあるので、またたびの管理には気をつけたいですね。
猫にまたたびの与え方 まとめ
お伝えしたように、うちの猫達はほとんどドライフードを食べなくなって困っていたのですが、またたびのおかげで食欲を取り戻し、無事ドライフードに戻すことができました。
でもご飯を食べない時以外にも「猫にまたたび」は色々利用できそうです。あげすぎや管理には気をつけながら上手にまたたびを利用して、猫ちゃんのストレス解消や食欲増進に使いたいですね。
※先に注意して欲しい事は、猫が病気や歯が原因でご飯を食べることができない場合もあることです。様子をよく観察して対処してください。
下記にまたたびを使えそうな場合をまとめてみました。
猫にまたたびを使えそうな場合 ・猫ちゃんに元気がなかったり、ストレスがたまっていそうな時に使う。 ・食欲がないときは粉末のまたたびをふりかけのようにして餌に混ぜてあげると食欲が出る。 ・病院からもらった薬をフードに混ぜて食べさせたい時にも使える。 ・爪とぎにまたたびをふっておくと、またたびの匂いにつられてそこで爪とぎするようになる。 注意点(重要) |
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